デザイン思考9

しばらく時間が空いてしまいましたが、また、今回も引き続きTEDのティム・ブラウンの動画をまとめていきます。

サービスをデザインしていく中で、我々が本当に必要としているものをスタート地点とし、プロトタイプを作り、プロセスを加速することで、ゴール地点についてのいくつかの疑問も生まれてきます。

ですので主要なゴールを消費とするのではなく、デザイン思考は参加型の中に可能性を見出しつつあります。

消費者と生産者の受動的な関係から人々の能動的な関わりへにシフトは非常に意味あり、同時に生産性が高く、有益になります。

目に見えるものより、目に見えないもののほうが価値があるという概念をほんの少しだけ拡大して言うと、様々な形で単なるお金以上の価値が産まれ、評価されます。

参加型システムのデザインはデザインだけに限らず私たちの経済全体における大きなテーマになることでしょう。

ウィリアム・ベヴァリッジが1942年に彼の有名な論文を書いたときに彼は全市民が社会の利益のために積極的な参加者となるようなイギリスの福祉制度を作りました。

しかし、彼が第三の報告書を書いたときには失敗を認めました。

福祉を消費する社会ができてしまったのです。

そしてPariciple社のヒラリー・コッタム、チャーリー・レッドベターとヒューゴ・マナッセイは参加型の考え方を取り入れてベヴァリッジ4.0というマニフェストを掲げました。

社会保障制度改革の枠組みの提案をしました。

彼らのプロジェクトの一つであるサウスワーク・サークルではロンドン南部のサウスワークの居住者とともに小さなデザイナーのチームが高齢者の家事手伝いをする新しい会員制の組織を作りました。

150人の老人とその家族とともにデザインを改良して開発した後で、今年初めにサービスがスタートしました。

私達はこの参加型の考え方を論理的な言葉でまとめると、デザインがデザイナーの手から離れて、一般の人々みなに渡ったとき、デザインが最も影響を与えると言えます。

時間が経って整理していますが、やはり、勉強になります。

自分でも時々、読み直そうと思います。